アイドルの握手会は私に現実を突きつける。【俗にいうミーグリレポ】
10年ぶりにアイドルの握手会に参加しているんだ。
不思議な感覚とともに1瞬で終わった。
そして、何か現実を叩きつけられたような気がしたんだ。
そんな話
昼から予定がある日のよくある朝
走馬灯を映す人たちの夢をみた。
映した走馬灯に対する相手のリアクションを見て一喜一憂する。
人生の最後にこれまでの人生を振り返る走馬灯。
せっかくなら良い思いに浸りながら、笑顔で逝って欲しいというのは、
走馬灯メーカーのやりがいにつながると思う。
11時だった。
オンライン握手会(以下ミート&グリート)の受付が13:15までなのを確認してもう一度寝た。
気づいたら、12時45分だった。
なぜかまだ眠い。鏡に映る顔も目が腫れてる。
とりあえず、シャワーを浴び、服を着替えて、髪をセットした。
リモートワークになってから髪をセットするのはかなり稀だ。
13時10分
受付時間5分前にミート&グリートの受付を完了させた。
ギリギリに起きて、ギリギリに到着する。
友達との待ち合わせみたいだった。
受付と同時に本人確認が始まった。
iPhoneから女性の声がする。
(女性の声でよかった。)
謎の安堵感があった。
向こうにはこちらのカメラ映像が映っているらしいがこちらには見えない。
「机の上のスマホを見えない位置に移動させてください。」
指示に従った。
どうやら、録音していると疑われるらしい。
私は<疑わしき人間>らしい。
どちらかといえば、ルールは破らずに生きてきたつもりです。
本人確認を終えると画面が切り替わる。
30分待ちらしい。
この待ち時間で、本日最大の課題に取り組んだ。
「ミート&グリート、何を話すか問題」
お金を出して、買った握手権だが、
特に話すことはない。
正確にいえば、話せることがない。
そもそも何で10年ぶりに握手権を買ったのか?
期待したエピソード
今回、ミート&グリートの参加することで、
2つの展開を期待している。
1つ目メンバーに顔と名前を覚えてもらうこと。
正しくは、黄色パーカー = そのぴーというイメージを覚えてもらうこと。
覚えてもらうことに意味はあるのか?
ある。期待した展開に必要なんだ。
あと3年以内に私は何かしらのコンテンツを生み出して、
今よりは知名度があるはずだ。
その時、
「握手会に来てる人だ」と思い出してもらう。
そしたら、一緒に仕事ができるかもしれないからね。
2つ目に期待している展開は、
「10年ぶりに握手会に参加したら、どハマりしちゃってもう大変!!」
というエピソードを作ることだ。
残念ながらこの記事は上とは異なる内容になります。
このエピソードをどこで話すかって?
そりゃオールナイトニッポンですよ。
①ラジオで「握手会にどハマりしちゃった」というエピソードが話したいと思う。
②握手会に参加する必要がある。
③握手権を買う。
④そして本日
という流れです。
さらにいうとこのミート&グリートはオンラインイベントなので、
10年前に感じた握手会のめんどくさいところを完全にクリアしているというのも理由の1つ。
・移動が面倒
読売ランドとか幕張とかへ移動するのは単純に遠い。
基本何事ももリモートでいいじゃない。
・待ち時間が面倒
屋外で人混みで立って並ぶのが好きな人っていますか?
いれば、列並び代行でお金稼げますよ。きっと。
リモートなら、家でのんびり紅茶を飲みながら待てる。
時間と体力を無駄に消耗しなくて済む。
参加する理由として十分すぎるくらい明確になっている。
そう思っていました。
何を話すか問題:検討中
さぁ、待ち時間30分
覚えてもらうwithポジティブな印象を目的とした話題...
何も思いつかない。
「ミーグリレポ」で他の人たちが何を話しているか調査。
どれもこれも私のイメージとは違う感じ
ただ、レポをあげてる人たちは皆、楽しそうだ。
私も、握手会にどハマりするエピソードは安泰かもしれない。
ただ結局、印象に残る楽しい話題が見つからない。
「応援してます!!」とか
「ラジオ聴きました!!」では中学から全く成長していない。
もう期待している展開を詳細に振り返った。
ビジョンの中に答えはあった。
まずは呼び方を決めるところからじゃないか。
向こうは、苗字側で呼ばれがちだが、
本当は名前で呼ばれたい。どこかで聞いたことがある。
その真意を確かめ、
何と呼ばれるのがいいかを聞こう。
検討しやすいように候補をいつくかだして、
ホワイトボードに書いておこう。
課題は解決された。
最高に楽しい第一歩になる。
ホワイトボードを清書しながら、
イメージを膨らませた。
私「初めまして~」
相手「初めまして~」
私「初めてミーグリきました~」
相手「わーい」
私「ところで苗字より名前で呼ばれる方が嬉しいって言ってたよね」
相手「そうだよ~」
私「なんて呼んで欲しいとかある?(ホワイトボードを見せながら)」
相手「〇〇が良い!!」
私「OK~じゃあ〇〇またくるね〜」
相手「またね〜」
完璧だ。
完璧な流れだ。
握手会ってこんなに話せるの?っていう話だが
おそらくいける。なぜなら俗にいう「3枚出し」を炸裂させるから。
イメトレしながら、なんだかんだであと10人待ち。
緊張してきた。
10年前の列がちょっとずつ進む時のあの感覚と同じ。
だが今回はあの時は違う。
話すことは決まっているし、3枚出し。
あと3人、
2人、
1人、
いざ、初めまして
そしてカウントダウン
3...
2...
1...
画面にアイドルの姿が映ってることは確認した。
ただほぼ覚えていない。
多分、焦点が会わず、画面をちゃんとみてなかったんだと思う。
(本来、ここは目にアイドルを焼き付けるところだろ!!)
今、振り返るとそう思う。
時間がない。
シミュレーション通りに行こう。
私「あっ、初めまして!」
相手「初めまして~」
私「初めて、、ミーグリきました、、」
(フランクな感じで行く予定が、ガチガチの敬語)
相手「え~嬉しい~」
私「ところで苗字より名前で呼ばれる方が嬉しいって言ってましたよね?」
相手「うん」
私「なんて呼んで欲しいとかありますか?(ホワイトボードを見せながら)」
(ここまでは割と想定通りだった)
相手「う~ん」
相手「・・・」
相手「好きなので良いよ。。」
(画面が切れる)
初めましてを終えて
最後がイメージと違う。すごく違う。
なぜなら、
相手が「完全に困った顔」をしていたから。
私はアイドルを困らせてしまった。
(なんかごめん)
そして俺よ、
相手は7歳下だぞ。
なぜ、敬語??
私は部屋の中、iPhoneの前に一人で立っていた。
まず、ホワイトボードを消した。
iPhoneのスタンドを片付けた。
部屋をうろうろした。
反省会をしながら。
まず
①?この調子で覚えられることはあるか?
まずない。
数十秒の話を盛り上げるのむずい。
ただの会話ではない、何かネタ的なものを考える必要があるな。
②?どハマりする展開になるか?
ならない。
なぜなら、今、大反省会をしているから。
ミーグリ後は、感無量を噛み締めながら、
部屋の中心でオールマイトのポーズをするものだと思っていたが、
現状違う。
そもそも、期待した展開通りに進んだとして、
その先どうなる?
現実と期待したイメージの大きな乖離を突きつけられている。
現実にぶん殴られている感覚。
自分の人生の主役は間違いなく自分だ、
でもアイドルの人生にとって、自分はモブ以下だ。
なにかを勘違いしているのではないか?
誰の人生に登場しても、
自分は主役級(にいつかなるはず)だと思っていないか?
確かに思っている節はある。
今は結果を何も出していないとしても、
チャンスを掴めば、、、と思っている。
ただ、今の私は、何者でもない。
だったら、このお金と時間を他の何かに使った方が良いのではないか?
おぉ、そんなことは言わないでくれよ。だいぶ時間とお金を使ってしまっているし、
使う予定だぞ。
現実が妄想をボコボコにしている。
妄想は殴り返す正義がない。
現実が想像以上にキレている。
私は、そんなに現実を無視してしまっていたのか?
それはわからない。
さらに
話すことに困り、
直前はめっちゃ緊張し、
超絶敬語で話し、
終わった後のほぼ何も覚えていない感じ。
10年前(中3)と
なにも変わってないんではないか??
色々考えてしまった。
なので、記録することにした。
それがこの記事。
俺たちの戦いはこれからだ
しかしまだ、
諦めるのは早い。
妄想を現実にするのが、テーマの人生だ。
「希望を捨てちゃいかん」
なぜなら、
本日もう一回(夜)分の握手券がある。
さらに来週分の権も持っている。
そうだ。
結構、買ったんだよ。
手持ち分を全力で楽しもう。
夜は「ごめんね。Fingers crossed歌い出しの齋藤飛鳥」
というモノマネをする予定です。
どうだったかは、気が向いた時に。
以上、俗にいうミーグリレポでした。
またね。